さわだぶろぐ

転職や働くことについて考えたことを書きます

どうやって仕事に向き合えばいいのか。

こんにちは。転職エージェントの澤田 @axxis_sawada です。 

 

最近、この本を読みましたので、二年ぶりくらいにブログ書いてみました。

早起きコミュニティに入ったことが影響してるかもです。笑

 

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

 

転職エージェントという仕事をやる中で、

「そもそもなぜ働くのだろう」ふと思いまして。

 

なぜ働くのかについて知りたくて、この本を読みました。

(逆にまだ読んでなかったのか...という感想は自分自身が一番感じてます笑)


どんな本だと感じたか

京セラ・KDDIの前身となる、第二電電を創業した著者、稲盛和夫さんの実体験に基づいて、働くことに対する考え方が書かれてます。

稲盛さんの築いた功績が、どのような仕事観を持って働いた結果なのか、わかる本になっています。

 

仕事の向き合い方や働くことの尊さについて、書かれているのですが

僕が、この本を読んで一番感じたことは、結局、全て自分次第だ。ということ。

 

読み方によったら、「根性論っぽい」と思われるかもしれません。
なぜか。それは、「他責の心」のせいなのかもしれません。

  • もっと自分にあった成長できる環境がある。
  • 業界に将来性がない。
  • 年功序列の評価制度。
  • やりがいを感じられない。

上記は私が転職活動を支援する中で、転職希望者からよく聞く、転職理由です。

転職の理由として否定しません。むしろ健全な心の反応かと思います。

 

僕が違和感に感じるのは、自分にベクトルが向いていないこと。
上記に加えて、「自分はどうしたいのか」「自分はどうなりたいのか」があまり出てこないことです。

 

ハッとした方は、この本を読むことによって、自分にベクトルを向ける方法を知ることができるかもしれません。


全てが完璧にうまくいく人なんていない

著者も全て成功してきた人ではないということが、初めに書かれています。

  • 大学受験の失敗
  • 入学した大学で猛勉強して学校からの推薦などももらうが、就職活動にも失敗
  • 入社した小さな製造会社は、今にも潰れそうな赤字会社
  • 任給が給料日に支払われない
  • 一年以内に自分以外の同期が転職

著者のキャリアはここからスタートします。

歴史に名を刻むような方でも、全てが華々しい経歴な訳ではないのです。

その背景がより一層、この本の内容に説得力を持たせてくれているのではないかと思います。


働くことは「万病に効く薬」?

この本の初めに、働くことに対して稲盛さんは「万病に効く薬」だと思う、と書かれています。

働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」を掴み取るための尊くて、もっとも重要な行為であること。

 

なるほどー...と思うのと同時に、難しいなと思ってしまいました。

どうすれば、そんな思想にになれるのか。

仕事を打ち込むことで何かを達成し、喜びを得る「成功体験」を得ることなのではないかと思いました。

 

それでは、「成功体験」を積むにはどうすれば良いのか。

この本には、その成功体験を積む第一歩が、とりあえず腹をくくって、働くことに打ち込むことだと書かれています。

 

どん底だった新卒入社の会社から、著者がどのように仕事に打ち込んだのか。

実際のエピソードに交えて、イメージしやすいように書かれています。

 

仕事を好きになるために

この本でもっとも共感した部分が、この、「仕事を好きになる」という話でした。


仕事を好きになるためにはは、その仕事に熱中して本気で打ち込むことだと書かれています。

 

「この仕事に打ち込もう」と自分に言い聞かせるように努めたのです。すぐに仕事が好きにならずとも、少なくとも「この仕事が嫌いだ」というネガティブな感情だけは自分の心から追い払って、目の前の仕事に全力を注いで見ることを決意したのです。今思えば、「仕事を好きになろう」と努めることであったのかもしれません。

 

まずは、今の仕事に打ち込んでみる。
少しの成果でも大げさに喜んでみる。そうすると嬉しい→頑張る→評価されるの好循環が生まれ、気づいたら好きになっているのかもしれません。

 

また、以下のようなことも書かれています。

「天職」とは出会うものではなく、自ら作り出すものなのです。

 

著者は、同期からとり残された会社で、仕事にひたすら打ち込み、成果を残し仕事の楽しさを見つけ出します。

 

天職は、空から降ってくるようなものではなくて、

相対的に比較し続けることで、見つけられるのではないかと思っています。

 

比較する対象にするために、目の前の仕事に打ち込む必要があります。
今の仕事への理解ができていないままに、「青い鳥」を求めて、彷徨う方を何人か見てきました。

 

 

より今っぽく考えると、それは、今の仕事に限定する必要はないかもしれません。

プログラミングが好きなら、本気で勉強してプログラマーになれば良いし、

ブログが本気で好きなら書き続ければ良い。

 

とにかく、好きを極めること。

興味の端っこを見つけたら、それを離さず、手繰り寄せて確かめてみたら良い。

(なんか歌詞みたいになったw)

 

一番怖いのは、何も試していない、向き合っていないこと。

 まずは、自分を理解するためにも、今の仕事に本気で向き合うことは大事だと、改めて感じました。

 

能力を未来進行形で考える

高い目標を掲げることの大切さについても取り上げられています。

今の地点では全く想像できないような大きな目標を掲げる。自分は何者にだってなれると信じることが大事だと書かれています。

 

成長したい?成長したくない?と聞くと、みなさん成長したいと答えるでしょう。
でも、その成長の先に何がありますか?と聞いて答えられる人は多くありません。

 

明確な目標がないことが、目の前のことに打ち込めない理由の一つなのかもしれません。

 


人間としての正しい考え方

この本の最後には、人間としての正しい考え方について書かれています。

人生・仕事の結果 = 考え方×熱意×能力

この本では、考え方 > 熱意 > 能力 の順番で大切だと書かれています。

 

熱量の大切さはここまででなんとなくわかったのですが、最後に書かれている、
熱量と考え方の違いが、特に働き方の大切なポイントだと思いました。

 

根本にある考え方が、人生や仕事の結果に影響を与える大きな要素になる。

最後に著者の考える正しい考え方を紹介して、この本は締めくくられています。


最後に

仕事への向き合い方について、著者の経験に沿って書かれているこの本は、
仕事を他人や環境ではなく、自分事に捉え、仕事や自分と向き合うことの大切さを知ることのできる一冊でした○

 

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」